2003年1月10日(金)「しんぶん赤旗」
愛知県高等学校教職員組合(愛高教)は、今年度からの完全学校五日制にかんする高校生の生活・意識調査を実施しました。「ゆっくりできる時間が増えた」などと五日制を歓迎する声がある一方、「宿題が増えた」「ゆとりがなくなった」という生徒が多い学校もありました。
調査は愛高教五日制検討委員会が県内二十の高校で実施したもの。岐阜県内を中心に開かれる二〇〇二年度教育研究全国集会(主催・全日本教職員組合などによる実行委員会)の「教育課程・教科書」分科会で報告、議論されます。
「五日制についてどう思いますか?」との問いに、二十校中二校では「大変嫌だ」と答えた生徒の割合が45%、30%という高い数字になりました。しかし、ほかの学校は0〜5%がほとんどで、多くても15%。学校間の差が大きいことが分かりました。
嫌な理由としては「宿題が増えた。行事の時間が削られた」「授業の進みが速くなった」という答えが多く、「時間的にも精神的にもゆとりがなくなり、学校生活が楽しくなくなった」という生徒もいました。
授業時間確保のため七時間授業を実施している学校では「眠くなって疲れる」「部活の時間が減る」という答えも。一方で「土曜日に学校がなくなってひまになった」「ひまを持てあましている」と答える生徒もいました。
五日制が「うれしい」という答えが多い学校の生徒からは、「自分の好きなことができる時間が増えた」「ゆっくりできる時間が増えた」「友達と遊ぶ時間が多くなった」「学校の疲れが一気にとれる」などの理由が挙げられています。
また、どの学校でも生徒の平日の帰宅時間や就寝時間が遅くなっていることがわかりました。
同委員会では教職員にたいしてもアンケート調査を実施。授業などのない空き時間が減ったにもかかわらず、事務処理の仕事が増えて、教材研究などは帰宅してからやらなければならないという結果が出ています。
集計にあたった高垣和子さんは「忙しくなった教師が『勉強の量を減らしてはいけない』と生徒を追いたてている様子がうかがえます。教職員の勤務条件の改善を求めるとともに、五日制のもとで生徒にどんな力を育てていくのか、どんな学校をつくっていくのかを話し合っていくために、調査結果をいかしていきたい」と語っています。


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