3月9日 文部科学委員会で
「30人学級法案」答弁・質疑

2001年3月10日「しんぶん赤旗」より

習熟度別編成 学校の考えを尊重

石井議員の追及に文部科学省

押しつけないとは明言せず


 衆院文部科学委員会は九日、一学級の子どもの人数の基準や教職員の定数を定めた「標準法」改正案について、政府提出と野党三党提出の二法案の審議をおこないました。

 文部科学省の河村建夫副大臣は、政府案の教員加配について、(1)複数指導(チームティーチング)(2)少人数指導(3)多様な選択科目の開設、の三つの場合に限定しないと答弁。加配された教員を学校の実態に応じて、都道府県教育委員会の裁量で使えるとの認識を示しました。

 少人数指導をどのような形でするかについて、日本共産党の石井郁子議員が「習熟度別編成を、教育委員会が各学校に押しつけることはしないと明言せよ」と迫ったのにたいし、同省は「各学校の考えを尊重する」と答えました。しかし、最終的な判断権限は市町村教育委員会にあるとして、押し付けないとは明言しませんでした。


習熟度別学級

子どもに痛手与える

衆院委石井議員が実態示し追及


 日本共産党の石井郁子議員は九日の衆院文部科学委員会で、政府が進めようとしている少人数授業についてただしました。

 石井議員は、京都で昨年末に導入された少人数授業の例を紹介。不登校気味の子や課題を持つ子の生活上のケアがおろそかになる、国語、算数、理科それぞれ違う学習グループに入り、他クラスとの混合授業のため教室の移動で混乱し、お互いの名前がわからないので三角柱の名札を持って移動している――など教育現場で新たな混乱が起きている実態を示しました。

 石井議員は「小学校の一年生が、国語のときはここの教室、算数はこの教室に行くんだよ、などといわれてできると思いますか」と追及。町村信孝文部科学相は「小学校一年生ぐらいでは、もともと二十人ぐらい(の学級)がいいんだろうと思う」といわざるをえませんでした。

 石井議員は、八〇年代の前半におこなわれた習熟度別学級編成で、成績順に席が決められて子どもや父母に痛手を与え、二カ月で中止された例をあげ、「習熟度別編成はそれぞれの子の理解度に応じるので、子どものためになる」という同相の考えを批判。「子どもの立場に立っていない。子どもは差別に本当に敏感。自分は捨てられた人間だという意識を持たせる。能力別集団の固定化は絶対にやってはならない」とのべました。

 審議の中で同相や河村建夫副大臣は、「未来永劫(えいごう)に四十人でいいと言うのではない。積み重ねの中ですすんでいく」「政府案がベストとは思っていない。一つの段階だと思っている」と答弁。四十人の学級定数を据え置いたまま少人数授業をすすめる政府案の問題点が浮かびあがりました。


会議録 文部科学委員会 3月9日


文部科学委員会で答弁に立つ


機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


Copyright(C)石井郁子事務所 2001
本サイト内のテキスト・写真等全ての掲載物の著作権は石井郁子事務所に属します。
リンク希望の方は、お手数ですがメールにてお知らせください。


石井郁子トップページはこちらから